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□ 創作小説 □

夏の声

九月の初め

まだ続く残暑の中、窓の外ベランダで蝉が鳴く
その声の大きさに
今まで蝉が鳴いていなかったのに気がついた


少し前までは、あんなに鳴いていたのに
ああ、やっぱり八月は終わったんだ


ベランダで鳴く蝉

けたたましく夏の太陽の光のよう
ふいに鳴きやむと、しんとした静けさ


そうか、もうお前の声に応えてくれる仲間はいないんだね


また、蝉が鳴く
先ほどよりは、弱く短く


そして、それが最後


応えてくれる仲間がいないのは寂しいね
でも、もしかしたらあの大きな声でのひと鳴きは、最後の点呼かもしれない
もう、自分しかいない事を確かめて


最後の最後に


「2007年夏、終了しました!! これより自分も仲間と合流します!」


って号令だったのかも


精一杯生きたんだもんね
きっと仲間が大勢向こうで待ってくれてるから、寂しくないんだよね


静かになったベランダから、ひんやりとした風が入ってきた


そんな秋の始まり
夏の終わり ――――――




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Date:2012/03/06
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