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□ イナGOでもしも… シリーズ □

円堂監督が今も一級フラグ建築士だとしたら…



「……これが、雷門か」


 あまり良くない噂としては聞いていた。
 だが、今この目の前に突き付けられた現実に、円堂はギリっと奥歯を噛みしめるだけだった。ヴィーヴィーヴィーとジャージのポケットに入れた携帯が鳴る。

「はい……」

( 見たか、円堂 )

「これが、今の中学サッカーなんですか……」

( ああ。うちはまだマシな方だ。お前たちが残してくれた栄光のお蔭で、2年前まではどうにかあいつらの干渉を撥ね付ける事が出来ていた )

「2年前?」

( そう、2年前。つまり、あの10年前のFFI優勝の影響が完全に消えるまでの間はな )

 そう言われて、円堂は少し頭を傾げた。その様子が久遠にも伝わったのか、さらに久遠は言葉を続けた。

( 円堂、お前たちが雷門を卒業しても、後には栗松や壁山、そして1年にはあの虎丸が残っていた。虎丸が雷門を卒業するのに2年、その虎丸のプレイを見て成長した部員が雷門を卒業してしまうのが更に2年 )

「はい。ですが、それが……?」

( 高校に上がっても、雷門のサッカー好きなサッカー馬鹿達は、事あるごとに雷門中に来ては、後輩の面倒を見ていた。円堂、お前にも覚えがあるだろう )

 それは、確かに。
 自分が高校を卒業し、プロとして海外に渡るまではちょこちょこ顔を出していた。円堂に取っては、雷門中でのサッカーが『円堂守』のサッカーの原点なのだから。

( そんな連中でも、高校を卒業するとなかなかそうは言っていられない。つまり、お前たちはいつしか伝説となり、直にお前たちの熱いサッカーに触れたものがいなくなってきたと言う事だ )

「……そして、今のこんな冷め切った管理サッカーになってしまった ――――」

 それは事前に久遠から聞かされていたことでもあった。

( ……お前なら、どうする? )

「言うまでもない! こんなサッカー、俺がぶっ潰してやる!! 俺、今自分が大人なのが悔しいくらいだ! 俺があいつ等と同じ年なら、一緒に戦うのにっっ!!」」

 燃え滾るサッカーへの情熱を秘めた瞳を、見えない操り糸で操られている、可哀そうな後輩達に向けた。

( では、戦え。お前の席は用意した。あいつ等は、今はああでも必ずお前の想いに応えてくれる奴らだ )

「久遠監督……」


   ■ ■ ■


 変わり果てた雷門サッカーに深く落胆していた円堂だが、久遠の言葉が嘘ではないことは、その試合中に証明された。勝敗指令に雁字搦めになっていた神童を始めとする2・3年生の心を、天馬の「何も知らないからこその純真な言葉」が力となって揺り動かした。

 引きずられる、引っ張り出される、本当の心。
 真剣で、誠実な、自分の力を出し切る、そんな熱いサッカー。

( ああ、そうだ。本当にやりたいサッカーをやらずに、俺はサッカーを愛しているなんて言えるだろうか? 勝敗指令に逆らえば、俺達雷門サッカー部はフィフスセクターに潰されるだろう。自分たちのやりたいサッカーをやって潰されるか、フィフスセクターに操られて、心を腐らせて潰れてしまうか。そんなの、答えはもう出ている!! )

 神童の心は決まった。キャプテンの想いは、チームの想い。この試合が最後と覚悟した途端、雷門イレブンを呪縛していた勝敗指令は霧散した。

「……もう、後はない。この試合が最後と思い全力を出し切って、俺たちのサッカーを終わらせよう!!」
「神童、お前……」

 三国が心配げに声をかける。

「済みません、三国先輩。それに他の3年生の先輩方。内申に響くかもしれませんが、でも俺はこの試合、本当の実力を出して勝ちたいです!!」

 あの涙もろい弱気な神童から立ち上る、只ならぬ闘気。それはゆらりと、形を結ぼうとしていた。

「……仕方ない。内申がダメなら学力上げるしかないな。まぁ、サッカー部が廃部になれば、受験勉強する時間は増えるから、どーにかなるか」

 前髪をさらりと手で払い、南沢がFWの位置につく。

「話が決まれば、とっとと点を取りに行くぞ! 神童、お前の本気のゲームメイクの手並み、見せてもらう」
「はい! 南沢先輩!!」

 今、雷門イレブンの心は一つになった。
 天馬の言葉が、風を起こした。
 この黒い霧を拓く、一陣の風を。


( 見たか? 円堂 )

 一度目と同じ言葉だが、その言葉には希望の色が滲んでいる。

「見ました、久遠監督」

( あれが、俺がお前に預ける子どもたちだ。お前は水先案内人として、必ずあいつ等を目的の場所に連れて行ってやれ )

「分かりました」

 円堂の声にも、もう暗さはなかった。


   ■ ■ ■


 試合は3-0で負けるはずが、逆転勝ちを収めていた。栄都学園側の責任者が久遠監督を責めていたが、それを聞き流し一言きつく言い捨てる。

「お前たちがやろうとしたことは、入試の答えを子どもたちに前もって教えてやるようなものだ!! たとえそれで、難関校への合格者が増えたとしても、それが本当に子どもたちの為なのか、あなたたちも教育者の端くれなら真剣に考えてみたらどうだっっ!!」

 鬼神の如き久遠の気迫に、そして教育者としての正論に、栄都学園の責任者達は言い返すことも出来なかった。

 大人たちの不穏な空気とは別に、全力で実力を出し切った試合を終えた神童や天馬達は、フィールドを吹き抜ける風にしばらく感じたことのない解放感を感じていた。

( フィールドで心地よさを感じるなんて、本当に久しぶりだな )

「やっぱり、凄いです!! キャプテンの司令塔ぶりも南沢先輩のシュートも!! 三国先輩がゴールを守ってくれているから、安心して前線に上がれますね!」

 瞳をキラキラさせて、天馬が声をかけてきた。

「……馬鹿だな、お前たち。勝敗指令に逆らうなんて、これで雷門中サッカー部は廃部決定だな」

 フィフスセクターの監視者である剣城が、冷たい声でそう言い捨てた。

「覚悟の上だ。失くすものがなければ、もうそれ以上弱くはならない!!」
「勝手に廃部だなんて決めるなっっ!! お前だって雷門サッカー部の部員だろっっ!?」
「まぁな。でも、部員がいなくなれば、当然廃部だろ?」
「部員がいなくなるって……」

 ざわっと、不吉な風を天馬は感じた。

「ん~ 練習試合で怪我人が続出とかぁ?」

 その言葉に、あの黒の騎士団の存在を思い出す。

「じゃぁ、学校で待ってるからな」

 まだ帰り支度が出来てないチームメートを置き去りにして、剣城は一人栄都学園から出て行った。

「……本当に、馬鹿な奴らだ」

 呼び止めたタクシーに乗り込み、行き先を雷門中と告げる。そして、本部へ報告。自分が見た、すべての事を。天馬の言葉で、動きが変わった雷門イレブン。早かった、的確だった、強かった。自分が黒の騎士団を率いて乗り込んだあの時とは、比べ物にならないくらい強かった。

 その、心が ――――

( 熱かったな、あいつ等。流石は雷門イレブンと言うべきか。ここを我慢すれば、まだ大好きなサッカーも続けられただろうにさ )

 雷門のバスが学校に着く頃には、黒の騎士団も到着するだろう。

( あばよ。雷門中サッカー部 )


   ■ ■ ■


 天馬達が雷門に帰り着いた時、フィールドには剣城と黒の騎士団が帰りを待ち構えていた。

「キャプテン……」

 天馬が神童の顔を見る。
 すぅ、と大きく息を吸い込み自分を落ち着かせると神童は、静かにチームメイトに向かって声をかけた。

「状況は見ての通りだ。栄都学園での試合が最後と思ったが、まだ残っていた。キャプテンとしてチームメイトの安全を考えるのは努め。だからみんなへは、この試合の参加を禁じる」
「ほぅ、不戦勝ってことでいいのか? 試合に参加しない奴は、練習に不熱心なサッカー部にふさわしくない部員という事で、退部してもらうがそれでいいんだな?」

 采配を振るう剣城の言葉を、三国が遮った。

「神童の、キャプテンの言葉でも俺はこの試合、出る!」
「三国先輩っっ!!」

 三国が、体を張るようにして自分の背中に後輩たちを匿う。

「喧嘩っ早い俺まで、試合に出るなって言うのか、お前は」
「蘭丸……」

 神童の肩をポンと、霧野が叩く。

「そうですよ! キャプテン!! 何とかなりますって、絶対!!」
「……お前は、本当にそれだな。松風」

 神童が、どこか呆れたような表情で天馬を見る。

「……そう言う神童も、やる気満々なんだろ? 仕方ないなぁ、最後だし付き合ってやるよ」

 と、南沢も。

「よし、お前たちに話がある」

 何故か帰校後、真っ直ぐ理事長室に向かった久遠が大きな声でそう言った。

「話?」

 怪訝な顔をする剣城。

「ああ。俺が前々から理事長から監督辞任を打診されていたのは知っていると思う。今、俺は理事長に辞任届を出してきた」

 ざわっと、神童達に動揺が走る。

「ただし、新学年が始まってからの監督辞任には、かならず後任の監督を中学サッカー協会の方で登録任命された者を監督にと要請しなければ受け付けられない」

 理事長が久遠に監督辞任を迫った裏には、すでにフィフスセクターの息がかかった後任監督の準備が出来ていたからである。久遠監督の辞任表と後任監督の申請書を一緒に出して中学サッカー協会に受理されなくては、監督の交代は出来ないシステムになっていた。監督不在による部活動停止を防ぐ為に考えられたものである。

「久遠監督! それじゃ、後任の監督には一体誰が……?」

 皆が思うのは、その一点。それは剣城にしてもそうであった。

「奴が、これからのお前たちの監督だ」

 ちらりと、自分の後方に視線をやり、含み笑いを浮かべて久遠は後任の監督を紹介した。

「あっっ!!」

 声を詰まらせたのは、顧問の春奈。
 目を見開いたのは、あろうことか剣城の方だった。
 自分たちの新しい監督が誰かに気付いた神童も、表情を変える。

「……円堂、守さん? あの、伝説の雷門イレブンのキャプテンだった……?」

 また違う色合いの動揺が、チームメイトの中に広がる。

「いい試合だったぞ、お前たち!! やっぱり、サッカーはああでないとなっっ♪」

 明るい声、明るい笑顔。
 その声に、表情に、背中をどん! と押されたような気がした。

「俺が、今日からこの雷門サッカー部の監督だ! なぁ、みんな! 楽しいサッカー、やろうぜ!!」

 円堂を中心に、部員みんなの上に鮮やかな色があふれてくる。希望という光に照らされた、選手一人一人の個性の色が。

「……まさか。なんで、あんたが、ここにいるんだよ……」

 小さく絞り出されたようなその声は、剣城の喉から出たものだった。

「……円堂守、噂通りの人物。監督同士の挨拶は抜きで、そろそろ練習試合を始めましょうか」

 黒づくめの男が、下から見上げるような嫌な目つきで円堂を見据えた。

「どうせ潰してしまうサッカー部に、わざわざ就任しなくてもよかったものを。前回、あれだけ打ちのめしてあげたのに、学習能力がないのでしょうなぁ」

 ふっふっふっ、といやらしい笑いを浮かべ選手たちに試合を始めるよう、指示を出した。

「監督……」
「円堂監督……」

 確かに、あの黒の騎士団に叩きのめされたのは、ほんの数日前の事だ。あの時の強さを思えば、勝てる見込みは百のうちの一つもない。

「なんだ、なんだお前たち。やる前から負けたような顔をしているぞ? お前たちは、一度あいつ等と戦っているんだろ? じゃ、どこが凄いか、どんな攻め方をしてくるか分かっているんだな?」
「はい。でも、あいつらの速さや強さは半端なくて……」

 強気と弱気がないまぜになった表情で、神童が返事を返す。

「速いなら、先を読め。どこにパスを出すか、どのコースで攻め上がるか。そのポイントの天辺を、確実に抑えてゆけばお前たちがボールを支配できる」
「監督……」
「そして、神童。お前なら、それが出来る。お前のゲームメイクぶりを楽しみしているぞ」

 にこっと笑顔を見せて、本当に楽しそうに言葉に表す。
 トクンと、神童の胸が熱くなった。

「キーパーは三国か。お前も、申し分ない!! 後は ―――― 」

 と、ゴールキーパーらしいちょっとしたポイントを実践で見せてやる。真剣な顔で見ていた三国が力強く頷いた。

「え~と、霧野はDFだな。お前は足が速いし負けん気も強い。チャンスがあれば、お前も前線に上がれ」
「でも、俺が上がってしまうと、守備が手薄になります」
「霧野が上がった時は、速水が下がれ。お前の足の速さは、DFとして大きな武器だ」
「あっ、でも、俺……。俺がミスってオウンゴールなんてなったら……」
「お前はちょっと、考えすぎだ。その足で正面からボールにぶつかって行く覚悟さえあれば、後は何も考えなくても良いプレイが出来るぞ」
「あの、それは、もしかして、伝説の顔面ディフェンドって奴じゃ……」
「おー。よく知ってるな。ゴールを守るつもりで、正面からバーンとぶつかればいいだけだからな? 守るのはゴールだぞ? キーパーじゃないからな」
「顔、潰れませんか……?」
「大丈夫だろ? 俺の幼馴染は、今でも美人だぞ」

 速水が思わず、え~と言う顔をした。
 それがなぜか、みんなの笑いを誘った。

「後は、松風はその根性としつこさで、相手エリアをかき回せ! FWの南沢と倉間はとにかくシュートだ。前線に張り付いて、ボールが来たらどんどん叩き込め!!」

 そう円堂が支持を出す間も、円堂の持つ「サッカーを楽しむ気持ち」が伝わり、相手が黒の騎士団だと言う事すら忘れて、サッカーを楽しむ気持ちの方が膨れ上がっていた。

「さぁ、行って来いお前たち!! 相手が強ければ強いほど、サッカーは楽しいもんだ。思いっきり、楽しんで来い!」


 楽しむためにサッカーをする。
 それは、今ここにいる雷門イレブンにとって、中学に上がってから初めての体験でもあった。


   ■ ■ ■


「……そんな、馬鹿な ―――― 」

 試合の結果に、黒の騎士団の監督は思わず膝を折った。
 接戦をものにしたのは、雷門のほうであった。

 試合はどちらも満身創痍、壮絶な試合展開となった。最初、雷門イレブンに対して小馬鹿な態度を取っていた黒の騎士団だが、どんなに追い詰めても追い詰めてもぎりぎりのところで躱し、攻め上がってくるしつこさに、いつにないほどの疲労感を覚えていた。
 時間が経つほどに、相手の動きは良くなり表情は楽しげなものになる。声が良く出て、ナイスプレイに対しては称賛を敵味方関係なく贈っている。ボールを取り合い、ショルダーチャージをかけあう時でさえ、楽しそうなのである。

「あっ!」

 天馬の足に、ファールすれすれのタックルを決めた時でさえ、こう言葉をかけられたのだ。

「なるほど!! これが、フィールドテクニックなんですね! お手本にします!!」

( ……なんなんだよ、こいつら。なんで、こんなに楽しそうにやってるんだよ!! )

 この練習試合は、なんの価値もない試合。
 ただ、今の雷門サッカー部を潰すためだけの黒い試合である。

 なのに……

 黒の騎士団のメンバーの中にも、このサッカーが「楽しい」と感じるものが出始めていた。相手を力でねじ伏せ平伏させる加虐的な楽しさではなく、ボールを蹴ることそのものが楽しいと感じられるような、そんな気持ちに。
 何も余計な事を考えずに、ただひたすらにボールを追い、自分の力を出し切るサッカー。

( 楽しい……。ああ、俺がしたかったサッカーは、これなんだ。この熱くてワクワクするようなサッカーを、俺はずっとしたかったんだ )

 シードとして派遣されて以来、人前では崩さなかったシニカルな表情を年齢に相応しいものに変えて、剣城は無心でボールを追っていた。

 そう思えるのは、きっと ――――

「いいぞ! 黒の9番!! いい動きだった。ほら、雷門も動きを合わせろ! 相手に攻められるぞ!」

 先ほどから楽しそうな大声で、敵味方関係なく声をかけている人物。
 サッカー馬鹿の代表。
 「サッカーやろうぜ!」の一言で、伝説となった『円堂守』
 その人がいるから ――――

 気が付いたら、黒の騎士団は負けていた。
 負けたが、なぜか気持ちは晴れ晴れとしていた。
 気持ちを黒く荒らしていたのは、騎士団の監督ただ一人だった。

「くっ! なんと言う醜態を……。負けたお前たちは、帰ってから一か月間の強化特訓だ!!」

 その一言で、晴れ晴れとしていた選手の顔色が一瞬にして翳るのを円堂は見過ごさなかった。

「もっと子どもたちに、サッカーを楽しませろよっっ!!」
「……他校の監督が口出しする権利はない!! 剣城、お前もだ!!」
「お前っっ……!!」

 へたり込んだ天馬の横で、大きく息をついていた剣城はその声を聞きびくっと体を震わせた。

「剣城、お前……」

 試合中の楽しそうな表情が、みるみる凍り付いてゆくのを天馬は見た。

「何をしている、剣城!!」

 監督の声が、追い打ちをかける。

「ちょっと待て! お前、今他校の監督が口出しする事じゃないって言ったよな!?」
「なに?」
「じゃ、お前が剣城に指図するのは止めてもらおうか」
「なんだと?」

 相手の声に、怒気が含まれる。

「今、剣城は雷門の生徒で雷門サッカー部の部員だ! つまり、俺の大事な教え子ってことなんだ!!」

 円堂の言葉には、そこにいた誰もが目を丸くした。
 言われた当の剣城にしてさえが、そうだった。

「剣城っっ!!」

 それは、明らかに命令の色を含んでいた。

「剣城、お前はどうしたい? ここに留まるのも、向こうに行くのもお前の自由だ。俺はお前を拘束しない。拘束された心じゃ、サッカーは楽しめないもんな」
「あ、俺……」

( 俺、あんたに憧れて、サッカーを始めたんだ。あんたみたいな熱いサッカーをしたくて ―――― )

 言葉に出来なくて、ただ円堂のジャージの端を震える手で掴んだだけだった。


  ■ ■ ■


 剣城の裏切り行為に憤慨した黒の騎士団の監督に急かされ、選手たちは雷門を後にする。選手の中には、円堂の明るさやサッカー大好きな熱さに心を残すものもいた。ひそかに雷門に残った剣城をうらやむ者も。

「円堂監督! なんで、こんな奴を引き留めたんですか!? こいつは、フィフスセクターのシードですよっっ」

 糾弾するのは神童。

「ん~、まぁ、なんて言うかさ。楽しいサッカーをするのに、そんな事は関係ないだろ? こいつはあの時、物凄く楽しいサッカーをしたいっっ!! て顔してたからさ。ただ、それだけだ」
「監督~」

 心強く、頼もしい監督だが、それだけに色んな問題も持ち込んできそうだなと神童は感じた。今の円堂監督の言葉を借りれば、あの時円堂の言う「楽しいサッカー」をやりたい!! と言う顔をしていたのは、なにも剣城だけではなかったことに気付いていたからだ。

( ……ある意味、凄いよな円堂監督。敵チームの選手の心まで掴むんだから )


 神童が思ったように、監督自体も嵐の目となりそうだ。
 円堂守の老若男女落としまくるフラグ師の腕前は、いまだ健在のようである。



 2011年06月02日脱稿




   === あとがき ===

6月1日、円堂さん、登場しましたね!! 
それに滾って、勝手に来週以降の展開を妄想文で書いてみました♪ 
イラストなら殴り書きに近い、一発文章ですが、こーゆーモノは「勢い」が命。
後で、読み違っていた~~~ 恥かし~~~~なんてこともよくある話ですが、まずはポン!






   
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Date:2012/03/12
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