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□ 京介くんと天馬くん □

七転八起☆京介至上主義!


   === まえがき ===


今回は思いっきり京介大好きな天馬の話v BGMは「ハヤテのごとく!」で(*^^)v
この曲、歌詞がものすごく天馬っぽくて、聞いていると元気が出てきます!!
作中、引用した部分は「♪」マークで括っています。
小話のラスト4行も歌詞からの抜粋ですが、まとまりを良くするためにこの部分だけは「♪」マークをつけていません。
風変わりな小話ですが、楽しんでもらえたら嬉しいです♪♪



   ■ ■ ■



 俺は運命的な出会いをした。
 憧れの雷門中に入学できる嬉しさで、入学式の始まる時間よりもずっと早く登校したあの日に。

 入学式が始まる前の、サッカーグランド。
 その中央に立つ、風変わりな制服を来たやつ。

  ―――― 強かった。
 たった一人でセカンドチームを壊滅させて、ファーストチームの先輩方もボロボロにされていた。
 俺が雷門に憧れたのは、サッカー部に入部することが目的だったから、その光景は物凄くショッキングで!! 
 その上そいつは、雷門中サッカー部を潰してやる! と宣言した。 

 ……あんな強烈な出会いをしたんじゃ、忘れる事なんて出来ないよ。


  ■ ■ ■


 何も知らなかった俺は、その後で今の中学サッカーは昔と違って、『管理されたサッカー』で勝敗さえも決められていると聞かされたんだ。もし、その指示に従わなかったら廃部や廃校すらあり、それどころか将来の可能性さえ潰されるって!!

 ……あいつは、その組織の監視役として雷門に来たんだ。

 こんなの、俺がやりたかったサッカーじゃない!! 
 サッカーって、楽しいもんだろ!?
 勝っても負けても、力いっぱい走って蹴って競いあって、上手くパスが繋がれば楽しいし、抜かれれば悔しい。シュートが決まれば嬉しくて、決められたら悲しい以上にもっもっと悔しい。そして、明日は今よりも上手くなってみせるって気持ちになって、そんな気持ちを共有できる仲間や対戦相手と仲良くなって、繋がって広がって……。

 それが、サッカーだろ!?

「……サッカーを知らない奴が、サッカーを語ることぐらい腹立たしいものはない!!」

 あいつにかけられた最初の言葉が、これだもん。
 そして、思いっきりデスソードを叩き込まれたんだ。
 でもさ、俺がその時思った事って、何するんだこの野郎っっ!! って感じより、あの伝説のイナズマイレブンのエースストライカー・豪炎寺修也さんの、やる気のないチームメイトに気合を入れる強烈なファイアートルネードの事を思っていた。

( あ~、こんな感じなのかな? でも俺、やる気だけなら有り余ってるんだけどなぁ )

 うん、何か自分に足りないものをこれでもかっ!! って見せつけられたような気がして、不思議とやった相手に対して嫌悪感が湧かなかったんだ。
 そんな出会いをして、それからまぁ色々あって、まだ全部分かり合えた訳じゃないけど、それでも京介も俺達の仲間になって、一緒に戦ってくれることになったんだ。

 普段はツンとした厳しい顔か、恐くて冷たい顔しか見せない京介が、たまに見せる柔らかな表情が大好きで、(あっ、勿論! 普段の顔も好きだよ!! 大人っぽくて整った綺麗な顔だもん♪)俺の練習に付き合ってくれている今、俺はそんな京介を独り占めできるのが物凄く嬉しかった。

 だから俺も、京介について行けるくらい強くなりたい! 頑張りたい!!



       ~~~~ ♪♪♪ ~~~~~

どうやっても勝てない悪魔が 女神の顔してちゃっかり(@_@;)
経験値じゃ足んないくらいだから 一生鍛錬 試行錯誤に切磋琢磨

       ~~~~ ♪♪♪ ~~~~~


   ■ ■ ■


「頑張ってるな、天馬!」
「はい、キャプテン!! なんだか俺、今ならもっと早い技を出せそうなんです」

 最初は俺一人で空回りしている感じがあったけど、今じゃ皆も一緒に頑張っている感じが伝わってきて、これが一体感っていうのかな? なんだかすごく良い感じ。

 この感じで頑張れば……

 俺はそよかぜステップのスピードアップを狙って、さらに勢いよく走り込む。自分の中から『何か』が出てこようとしている感じが、ますます強くなる。ふっ、と背中に感じたことのない解放感? 拡張感? みたいなものを感じた。

「天馬!!」
「松風!!」

 キャプテンと京介が、同時に声をかけてきた。

「お前、今の……」

 二人とも化身使いだ。きっと、共鳴する何かを感じてくれたんだと思う。

「何かが俺の中から出たがっているんです!! だから、もっと頑張れば……」

 キャプテンの瞳に浮かんだ色はびっくりで、京介の瞳に浮かんだ色は喜び、のように俺は感じた。

「キャプテン、松風の事、俺に任せてもらえませんか?」
「剣城?」
「あいつの中にあるモノを、俺が引きずり出してみせる!」

 そう言い切った京介。
 あれ……、ねぇ。
 もしかして、喜んでる? 
 俺が京介と同じように、化身が使えるようになるの? 

「いいの? 剣城。自分の練習は……?」
「俺は十分トレーニングを積んでいる。いつでも100%の実力を出せるようにな。それよりも、お前だ松風。お前の中で出たがっているモノが化身なら、体に一番負担が掛からないよう出現させないと、試合でお前ぶっ倒れるぞ」
「あ、ああ。うん、それ、なんだか分かる」

 天河原の隼総も、万能坂の篠山も、化身を出す回数が増えるほど、体力の消耗が激しかった。

「化身を無理に出せば、下手をするとその後二度と化身が使えなくなる奴もいるくらいだからな」
「そんなに大変なんだっっ!? じゃ、剣城やキャプテンって物凄いんだね!」

 俺は大好きな二人が、やっぱり物凄いプレイヤーだって分かって、胸が嬉しさで一杯になる。

「まぁ、俺はフィフスセクターで特訓を受けたお蔭ってのもあるけどな。そんな俺から見れば、流石は雷門って気がするぜ? 何しろ、野生の化身使いの二人目が現れようとしてるんだからな」
「野生の化身使い?」

 俺が繰り返した言葉が耳に入ったのか、こほんと小さく咳ばらいをしたキャプテンが、俺達の会話に入ってきた。

「野生って、俺の事か?」
「ああ。まぁ、その言葉はお坊ちゃまのあんたには似つかわしくないがね」

 と、ニヒルな笑みをキャプテンに向ける。

「……その言葉は、あそこに居る初代にこそ相応しいだろう?」
「初代?」

 俺の声に、キャプテンは視線を円堂監督に向けた。

「あの人こそ、初代化身使いとも呼べるプレイヤーだ」
「それと、炎のエースストライカー・豪炎寺修也もな」

 その名を聞いて、俺の足が武者震いで小さく震える。
 京介やキャプテンだけでなく、あの伝説のプレイヤー達とも並べるのかと思えば……

「おい! 松風!! 期待でキラッキラ目ぇ輝かせてるけど、そんなに簡単な事じゃねぇーからな!!」
「わかってるさ! その為に、剣城が見てくれるんだろっっ!? 俺、モノになるまで必死で剣城についてゆくからっっ!!」

 あれっ? どうしたんだろう??
 京介の顔が、赤くなっちゃった。
 でも、なんだか嬉しそう♪

「……そんなこと言って、お前途中で根をあげるなよ」
「上げないさ! 難しいほどやり甲斐もあるじゃないか!!」
「お前って奴、もう……」

 俺はへへへ、と笑う。
 京介とのこんな時間を手に入れた俺に、もう出来ないことはない!!
 だから、京介。
 俺と一緒に暴れまわろうよ!!


        ~~~~ ♪♪♪ ~~~~~

 問題なら難しいほど腕がなるし 喜ぶ顔が見れりゃそれでいいし
 宝の地図を僕は手に入れた 縦横無尽 キミを連れて突き進もう!

        ~~~~ ♪♪♪ ~~~~~



  ■ ■ ■


「あ~あ、お前にかかっちゃ、俺までバカになるな」
「なんだよっっ!! それ! まるで俺がバカみたいじゃないかっっ!」

 同い年なのに、大人っぽい京介。
 
 ……いや。
 本音を見せないから、大人っぽく感じるだけかも。
 だけど俺達はまだ、十分に子どもの領分。
 打算や嘘で、自分の周りを固めることの方が俺にはよっぽど馬鹿げてる!!

「いいじゃないか、天馬。お前のその馬鹿正直さが、皆を変えたんだぞ?」
「キャプテン……」
「何回転んでも、まだまだぁー!! とか叫んで起き上がるバカはバカだけど」

 皮肉っぽい言い方だけど、これは倉間先輩なりのコミュニケーション。

「最初に、一番変えられたのは神童だよな? 後輩に胸揉まれて化身出すなんて、空前節後な体験だもんなvvv」
「霧野っっ!!」

 ちょっと前までなら、こんなからかわれるキャプテンの姿なんて見ることは出来なかった。

( ああ、やっぱり変わったんだ )

 自分を取り巻く風に、心地好い何かを感じる。

「おい、松風」
「え、なに?」

 ぼそっと京介が話しかけてくる。

「キャプテンの胸を揉むような事は、もう二度とするな」
「あ? どうして??」
「どうしてもだ!」

 それだけ言うと、プイっと俺の側から離れた。

「……? あの出し方じゃ、キャプテンに必要以上の負担が掛かるって事かな?」

 それなら京介もああ言ったことだし、もうしないでおこうと俺は思った。


     ~~~~ ♪♪♪ ~~~~~

 本音を見せちゃ負けだとか 電卓はじく人生だとか
 心を偽るくらいなら 七転八起 馬鹿正直も空前絶後!

     ~~~~ ♪♪♪ ~~~~~


  ■ ■ ■


 俺は先に行った京介を追いかける。

「ねぇ、剣城。バカな俺は嫌い?」
「はっ!? なに、言ってるんだお前っっ!! 好きとか嫌いとか、カンケーねーだろっっ!!」
「いや、だって剣城は頭良いから……」

 もじっと俺は下を向いて、足で土の上に扇型を描く。

「……俺が頭が良いのなら、今ここにはいないぞ」

 そう言った京介の顔が、なんだか赤い。

「剣城?」
「だから、お前に付き合ってバカになってやるって言ってんだ!」
「剣城っっ!!」

 真っ赤だよ、もう本当に真っ赤か!!
 俺の胸の中が、じんわり温かい。

「おらっ! とっとと練習を始めろっっ!」
「うん! 俺、頑張る!!」

 京介により近くなるため、俺は京介から距離を取る。

  ♪♪ ラッキーすぎる展開 ♪♪

 ( 俺、京介の事が好きなんだ!! )

  ♪♪ 答えは迷わない!  ♪♪
  ♪♪ 簡単さ!全てはキミのために ♪♪

( そりゃ、未だに京介の事シードだってことで、良く思われていないこともあるけど……。時々、敵わないなぁって思う事もさ )

  ♪♪ 風評は気にしない! ♪♪
  ♪♪ 劣等感に動じない! ♪♪

「いっくよーっっ!! 京介っっ!!」
「なっっ!! お前、俺の事名前でっっ……!!」

 真っ赤になっちゃった京介。
 俺は今まで以上に、足の力を込めた。
 早く、早く、早く!
 京介のところまで!!

  ♪♪ 駆け出す瞬間は今ここにある ♪♪

 あの時、衝撃的過ぎた出会いから俺は京介の事が忘れられなくなった。
 それは、一目惚れにも近いほどの感覚で。
 今となれば、ハッピーな勘違いだったかもしれない。

 だけど、俺が京介の事が大好きだっていうのは間違いない!!
 サッカーの神さまに誓って!!
 俺達の行く手には、まだまだ立ち塞がるものが沢山あるけど、

 でも、俺は!!

 風の行方も変えてみせる
 絶対なんて信じない!
 不可能なんてない!
 未来は開く手の中にある



  2011年09月13日脱稿





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Date:2012/03/16
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